マグダラのマリアが過ごしたサント・ボーム洞窟を訪れて
9月13日(2025年)、南フランスのプロヴァンスを訪れました。
一番の目的は、マグダラのマリアが晩年を祈りのうちに過ごしたと伝えられる「サント=ボームの洞窟」やマグダラのマリア大聖堂を訪れること。

森に囲まれたその山は、ケルトの時代から“聖なる場所”とされ、今も静かに巡礼者を迎えています。
山の中腹にある洞窟。車を停めてから、急な坂道を歩くこと40分でその洞窟に辿り着きます。訪れた日は、かなり雨が降っていました。



なぜそこまでこの洞窟や足跡を辿ることに惹かれたのか。
それは、私が長年エジプトと関わってきたことともつながっています。
古代エジプトでは、フランキンセンスやミルラといった香料に、地中海から届いたオリーブやワイン、マスティック樹脂などが加わり、祈りの香油が生まれていました。
大陸を越えて集まった植物や樹脂が、神殿で焚かれた煙やアノインティングに用いられていたのです。
そして、その「香りと祈りと文化の交差点」にあったエジプトから、巡礼や修道院の伝統を受け継いだ南フランスへ。
マグダラのマリアの物語と、古代エジプトの祈りの系譜が、私の中で自然につながっていきました。
だから私は、どうしてもその洞窟を訪れてみたかったのです。
森の中の音、湿った石の匂い、湧き水、手に残るハーブの香り。
そこに立つと、エジプトで感じてきた香りの祈りと、不思議なほど重なっていきました。

祈りと香りを感じられる山道を歩きながら感じたこと。洞窟で今も祈る人々と共にした静かな時間。洞窟の麓で見た大切に育てられたハーブ、そして地元の方に聞いたお話。少しずつその体験をお店の世界観にも反映させていけたらと思っています。
この写真は、マグダラのマリア大聖堂(マドレーヌ大聖堂)。聖マグダラのマリアの墓が発見されたとされ、聖人を祀るために建てられた大聖堂です。南仏最大のゴシック様式だそうです。











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