古代エジプト人が見ていた金星と、3000年後も人を惹きつける力

古代エジプト人が見ていた金星と、3000年後も人を惹きつける力

前回のブログでは、10月に大阪で開催するワークショップ「THE VENUS GATE 金星の扉を開く」について書きました。

今回のテーマとなる「金星」は、愛や美、喜びを表す言葉として、突然出てきたものではありません。

古代エジプトの人々も、私たちと同じ金星を空に見ていました。

太陽や月、星々の動きを見つめながら、古代エジプト人は時間を知り、季節を読み、神々の世界と結びつけていました。

空を見上げて星を読むことは、暮らしや祈り、生き方にもつながる大切なことだったようです。

今回のワークショップの舞台となるのは、デンデラのハトホル神殿です。

 

愛と美、音楽や踊り、喜びを司る、「天空の女主人」とも呼ばれたハトホル女神。

その神ハトホル神殿の天井には、星座や惑星、デカンなど、古代の人々が見ていた世界が広がっています。

 

私にとってデンデラは、まるで星々が降ってくるような神殿です。

古代エジプト人は、その空に何を見て、星々から何を読み取っていたのでしょう。

そして、ハトホル女神にどのような力を感じていたのでしょうか。

 

金星力という言葉を使っていますが、私は人生について何かを教えたり、「こうすれば魅力的になれます」とお伝えしたいわけではありません。

私は古代エジプトの世界観と現代の面白いエジプト人たちが好きで、エジプトのものを扱う店を続けてきた、一人の店主です。

さまざまな神殿や王墓を訪れ、そこに残されたものを見ていると、いろいろなことを考えます。

 

古代エジプトというと、ミイラや王の墓、死後の世界など、「死」のイメージが強くあります。

けれど、そこに描かれているのは死だけではありません。

神々への祈り、家族への愛、美しい装い、食事、音楽、踊り、花、香り。

死後の世界を大切にしていた人々だからこそ、今をどう生きるのか、何を愛し、何を美しいと感じるのかも、大切にしていたのかもしれません。古代エジプト人たちの死生観に惹かれます。

 

王妃やファラオの姿にも、同じことを感じます。

王冠や衣装、宝飾品、称号、神々とともに描かれる姿。

今の言葉に置き換えれば、「見せ方」や「ブランディング」のようにも見えます。

けれど、それは自分を立派に見せるためだけのものだったのでしょうか。

自分が何者で、何を信じ、どのような役割を生きるのか。

その内側にあるものを、目に見える形で表していたのではないでしょうか。

 

たとえば、ラムセス2世。

彼が生きた時代から、すでに3000年以上が過ぎています。

それでも日本にいる私たちは彼の名前を知り、その功績を称え、「偉大なファラオ」と呼びます。

ラムセス2世は、エジプト各地に巨大な神殿や像を残し、そこに自分の姿や名前、功績を刻みました。

それだけを見ると、自己顕示欲の強いファラオだったと思う方もいるかもしれません。

けれど、ただ自分を大きく見せたいだけの人物だったなら、これほど長い時を越えて、世界中の人々を魅了し続けることができたでしょうか。

彼は後世に何を残したかったのでしょう。

自分の名前だったのか。

ファラオとして成し遂げたことだったのか。

エジプトの強さや美しさだったのか。

それとも、自分がどのような王であろうとしたのか、その姿だったのでしょうか。

本当の答えはわかりません。

だからこそ、残された神殿や像、言葉から考えてみたいのです。

そして、ラムセス2世の隣にはネフェルタリがいました。

私の中では、ラムセス2世が太陽なら、ネフェルタリは月のような存在です。

太陽と同じ光を放つのではなく、月には月の輝きがある。

ファラオを支えながら、自分自身の美しさや知性、品格を持ち、王妃としての役割を生きた人だったのではないでしょうか。

 

アブ・シンベルには、ラムセス2世の大神殿の隣に、ハトホル女神とネフェルタリに捧げられた神殿があります。

 

王妃の谷に残る墓では、ネフェルタリ自身が神々の前に立ち、女神に手を引かれながら死後の世界を進んでいきます。

そこに描かれているのは、偉大な王の後ろに立つだけの女性ではありません。

一人の王妃として神々と立つ、ネフェルタリ自身の姿です。

 

ハトシェプスト女王も、伝統的な王の姿を用いて、ファラオ(男性の姿をして)としての立場と責任を表しました。

別の誰かを演じたのではなく、自分が選んだ役割を、当時の人々に伝わる形で示したのだと思います。

 

ラムセス2世、ネフェルタリ、ハトシェプスト。

輝き方はそれぞれ違っていても、自分が何者であるのかを生き、その姿を後世へ残しました。

私はそこに、彼らが持っていた「金星力」を感じます。

 

人は結局、どれほど華やかに見えるかではなく、その人が何を大切にし、どのように生きているのかに惹かれるのではないでしょうか。

見せ方が必要ないということではありません。

自分の中に本当にある魅力や価値を知り、それが相手に伝わる形へ整える。

在り方が先にあり、見せ方はそれを外へ伝えるためのものなのだと思います。

 

香油も、別の誰かになるためのものではありません。

同じ香油でも、纏う人によって香り方が変わります。

その人の肌や体温、雰囲気、生き方と重なったとき、香りはその人自身の魅力になっていく。

香りは何かを取り繕うものではなく、その人の中にあるものを表へ連れ出すものなのかもしれません。

 

では、金星の扉を開いた先には、何があるのでしょう。

自分が何を好きなのかを知ることは、その最初の一歩にすぎません。

何を愛し、何を美しいと感じ、何に喜びを感じるのか。

それを誰かの基準に合わせるのではなく、自分の選択や行動として表していく。

その積み重ねがその人の生き方となり、人を惹きつける魅力になっていくのだと思います。

選ばれるために、別の誰かになろうとするのではありません。

自分が何者で、何を大切にして生きるのかを自分で選ぶ。

その姿に人の心が動き、「あなたがいい」と選ばれていく。

自分の中にある魅力を知るだけで終わらせず、それを生き方にしていくこと。

それが、金星の扉を開いた先にあるものではないでしょうか。

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さて、ここまで、少し偉そうなことを書いてしまいました 汗。

もちろん私は、王妃やファラオたちが本当は何を考え、どのように生きていたのか、そのすべてを知っているわけではありません。

ただ、古代エジプトの神殿を訪れ、そこに残る壁画や像、彼らの姿を見ていると、たくさんのことを受け取らせていただいていると感じます。何十回行っても感動します。泣けることもあります。

数千年前と今とでは、暮らしも社会も大きく違います。

それでも、人として大切にするものや、人の心を動かすものは、あまり変わっていないのではないでしょうか。

その人の生き方が魅力となり、時を越えて誰かの心へ届いていく。

私が「金星力」という言葉で伝えたかったのは、そういう力のことです。

 

今回のワークショップでは、スタッフのSakiが、古代エジプト人が見つめた星々と宇宙観、ハトホル女神、そしてデンデラのハトホル神殿について深く掘り下げます。

なぜ人々は星を読み、神々と結びつけたのか。

古代エジプト人が見上げていた、惑星としての金星のお話を。

 

そしてスペシャルゲストには、現代の金星力のスペシャリスト・KAORIさんをお迎えします。

古代の人々も見ていた金星を、現代の恋愛、仕事、人間関係、そして私たち一人一人が持つ、人の心を惹きつける力へと重ねてお話しいただきます。

 

私ソフィアは、古代と現代を香油でつなぎます。

VENUSの香油をはじめ、VENUS GATEとという、ブルーロータスがブレンドされたスペシャルな香油を使っていきます。扉を開くエジプシャンオイル(香油)=ブルーロータス。

いくつものエジプト香油を実際に感じていただきながら、香りが人の気持ちや魅力とどのように重なるのかをお話しします。

 

古代エジプト人が見上げた金星と、今、私たちが見上げる金星は同じ惑星です。

神殿と星々から古代の金星を知り、現代の金星力と重ね、香油を通して感じてみる。

誰かが一つの正解を教えるのではなく、それぞれの立場から金星を見つめ、皆さんと一緒にひもといていくワークショップです

THE VENUS GATE
金星の扉を開く

【開催日】2026102日(金)15:00
2026
103日(土)12:00

【開催地】大阪・新大阪

詳しい内容とお申し込み方法は、改めてご案内いたします。

関西のみなさまと、またご一緒できる日を楽しみにしてます。

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