VENUS〜自分の中の金星を纏う香油〜

「金星力」という言葉を、最近よく使っています。

でも、店主の私が考える金星力は、単純に「恋愛運を上げる」とか、「モテる女性になる」ということではありません。

もっと日常的で、その人自身に近いものです。

自分は何が好きなのか。

何を美しいと思うのか。

何を選ぶと心地いいのか。

誰と一緒にいたいのか。

どんな自分でいると、一番自分らしくいられるのか。

そういう感覚も、私は全部「金星」だと思っています。

そして、自分の中にある愛や魅力、美意識、喜びに気づき、それを自分らしく表に出していく力。

私はそれを「金星力」と呼んでいます。

 

【金星力は、特別な人だけのものではない】

金星力というと、華やかな人や、美しい人、恋愛上手な人だけが持っているように感じるかもしれません。

でも、そうではないと思うんです。

好きな服を選ぶ。

好きな香りを選ぶ。

今日はこれが食べたいと思う。

この場所が好き。

この人といると心地いい。

そんな小さな選択の中にも、その人らしさはたくさん表れています。

ところが、毎日忙しくしていたり、人に合わせることが多くなったりすると、

「私は何が好きだったっけ?」

ということが、意外とわからなくなることがあります。

自分が心地いいかどうかより、正解かどうか。

自分が本当に好きかどうかより、人からどう見られるか。

そんな選び方が続くと、自分の感覚が少しずつ遠くなっていきます。

だから金星力を高めるというのは、何か新しいものを外から足すことではなく、自分の感覚をもう一度確かめることなのかもしれません。

 

【古代エジプトで考える、愛と美の世界】

金星が象徴するものとして、愛、美しさ、喜び、魅力があります。

それを古代エジプトの世界に重ねて考えたとき、私はハトホル女神を思い浮かべます。

ハトホルは、愛、美、音楽、喜びと深く結びついた女神です。

そして、ハトホル信仰の大きな中心地が、私も大好きなデンデラのハトホル神殿。

あの神殿を見ると、古代エジプト人にとって、美しいものや楽しいものは、決して軽い存在ではなかったのだろうと感じます。

音楽があり、香りがあり、祈りがあり、美しい装飾がある。

美しいものを愛すること。

香りを楽しむこと。

音楽を楽しむこと。

人を愛すること。

生きていることを喜ぶこと。

そうした人間の感覚そのものが、神々の世界とつながっていた。

実際に、エジプトの神殿には「ハピネスが溢れている」と感じる壁画がたくさんあります。

私はそこに、古代エジプトらしい豊かさを感じています。

 

【「美しい」は、自分で決めていい】

私たちはつい、

これが流行っているから。

みんなが持っているから。

誰かが素敵だと言っているから。

そんな理由で選ぶことがあります。

もちろん、それも楽しい。

でも、本当に大切なのは、

「私はどう感じる?」

ということではないでしょうか。

人には理解されなくても、自分はこれが好き。

高価だからではなく、自分にはこれが美しく見える。

流行っているからではなく、この香りを感じると気分がいい。

そういう感覚には、その人らしさが出ます。

服でも、髪型でも、仕事でも、話し方でも、選ぶものでも。

その積み重ねが、その人の雰囲気をつくっていく。

私は、それも「オーラ」と呼ばれるもののひとつなのではないかと思っています。

 

【香りで、雰囲気は変わる】

好きな香りを感じた瞬間、気分が変わることがあります。

少し背筋が伸びたり。

表情が明るくなったり。

なんとなく堂々と振る舞えたり。

香りそのものが人を別人にするわけではありません。

でも、自分の気分が変われば、目線や声、立ち姿まで変わることはあります。

すると、周りから見えるその人の印象も変わってくる。

だから私は、香りは「自分を変えるもの」というより、自分の中にあるものを表に出しやすくしてくれるものだと思っています。

 

【ネフェルタリは、「愛された女性」だけではない】

そして、金星について考えていると、もう一人どうしても思い浮かぶ女性がいます。

ラムセス2世の最愛の王妃、ネフェルタリです。

ネフェルタリは、ラムセス2世から深く愛された王妃として知られています。

でも私は、彼女を「愛された女性」というだけでは見たくありません。

アブ・シンベルには、ネフェルタリとハトホルに捧げられた神殿が残っています。

そして彼女の墓の壁画では、ネフェルタリ自身が神々と向き合い、堂々と描かれています。

つまり、彼女は「偉大な王に愛されたから価値があった女性」ではなく、彼女自身に大きな存在感があった。太陽を輝かせた月のような存在。

私はそこに、とても惹かれます。

愛されることと、自分自身であること。

そのふたつは、どちらか一方ではないのだと思います。

 

【選ばれるために、自分を変えなくていい】

これは恋愛だけの話ではありません。

お店もそう。

商品もそう。

仕事もそう。

人間関係もそう。

世の中には、たくさんの選択肢があります。

その中で、

「私はこの人がいい」

「私はこの商品が好き」

「私はこのお店から買いたい」

と選ばれる。

でも、選ばれるために誰かに合わせ続けていたら、だんだん自分が見えなくなります。

自分が何を大切にしているのか。

何が好きなのか。

何を美しいと思っているのか。

それが見えている人やお店には、その人にしかない雰囲気があります。

そして、その雰囲気を好きだと思う人が集まってくる。

実際に、こんなマニアックなエジプトのお店のブログを、こうして読んでくださっている方がいるわけですから(笑)。

本当にありがたいことです。

私が考える金星力には、こういうことも含まれています。

↑デンデラ神殿で2026年8月。管理人のエジプト人のおじちゃんが撮ってくれた。

 

【自分の「好き」を、諦めない】

そして最近、もうひとつ大切だと思うことがあります。

それは、自分の「好き」を諦めないこと。

自分が何を好きなのかわかっていても、それを貫くのは意外と難しいです。

周りから反対されたり、

理解してもらえなかったり、

「本当にそれで大丈夫?」と言われたり。

そんなとき、自分の好きなものを諦めた方が楽なのかもしれません。

でも、どうしても譲れない「好き」ってあると思うんです。

私にとって、そのひとつで大切にしたかったことがエジプトでした。

私が「エジプトのお店をやりたい」と言ったとき、周りからはたくさん反対されました。

エジプトだけでお店なんてできるの?食べていけるの?お客さん来ないって!

そんなにエジプトが好きな人がいるの?

もっとみんなが買うものを扱った方がいいんじゃない?

厳しいアドバイスやお言葉、たくさんいただきました。

でも、私はどうしてもエジプトが好きだった。。。。

古代エジプトも、香りも、神殿も、エジプトという国もあの愛嬌のある人種エジプト人たちも。

そこだけは諦めたくなかったんです。

そして今、こうしてブログを読んでくださる方がいて、お店にはエジプトが好きな方や、香りが好きな方が来てくださいます。

あのとき諦めなくてよかったな、と今は思います。

だから私は、自分の「好き」を知ることと同じくらい、

「その好きを簡単に諦めないこと」

も大切なのではないかと思っています。

もちろん、何でも意地になって続ければいいということではありません。

気持ちが変わることもあるし、手放すこともある。

でも、自分の中で「これはどうしても好き」と思うものまで、周りの声だけで諦めなくてもいい。

その「好き」が、いつかその人らしさになっていくこともあるからです。

これも私にとっては、金星力のひとつです。

この話は、また私自身の体験も含めて、いつかゆっくり書いてみたいと思います。

 

【そんな私も、まだまだ金星力が必要です】

ここまで書いてきましたが、店主の私自身も、まだまだ金星力が必要な一人です。

自分が何を好きなのか。

何を大切にしたいのか。

わかっているつもりでも、やっぱり流されることがあります。

ぶれてしまいそうになる時もあります。汗

人の意見が気になったり、本当は違うと思っているのに合わせてしまったり、忙しさの中で自分の感覚がわからなくなったり。

でも、それもいいと思っています。

人と関わって生きているのだから、流されることもある。

迷うこともある。

大事なのは、ずっとブレないことではなく、流されたあとにまた戻ってこられること。

「私は本当はどうしたい?」

「私は何を大切にしたい?」

そこに戻ってこられる自分の軸があればいい。

そして、その軸の中に、

「私はこれが好き」

という気持ちも残しておきたい。

私は金星というものに、そんな感覚も持っています。

だから私自身も、このVENUSという香油の力を借りたいと思っている一人です。

↑グランドミュージアムのハトホルの鏡コーナーにて

 

【VENUSという香油をまた皆様にお届けすることにしました】

私はVENUSを、「恋愛のためだけの香油」にはしたくありません。

もちろん、恋をしているときにも。

大切な人に会うときにも。

でも、それだけではありません。

家にいる日でもいい。

仕事の日でもいい。

誰にも会わない日でもいい。

少し気分を華やかにしたいとき。

自分の感覚に戻りたいとき。

何でもない一日を、少し特別に感じたいとき。

VENUSは、そんな日にも使ってほしい香りです。

愛すること。

美しいと思うこと。

喜ぶこと。

自分の魅力を楽しむこと。

自分の「好き」を諦めないこと。

そして、少し自分を見失ったときに、また自分に戻ってくること。

私にとってVENUSは、そんな金星を思い出すための香油でもあります。

私自身も、この香りを使いながら、まだまだ自分の金星力を育てていきたいと思っています。

 

あなたの金星は、今、何を選びたいと言っていますか?

 

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