マグダラのマリアの香油 ― スパイクナード聖油 今ここに

香りの巡礼者のように  ー 聖油に祈りを込めて ー

 

スパイクナードはヒマラヤの高地、ブータンの澄んだ空気と静けさに包まれた大地で育まれる、貴重な植物です。

その根から生まれる香りには、心を深く慰め寄り添い、優しく解き放つ力が宿っています。

マグダラのマリアが、イエスの足元にこの香油を注いだとき、それはただの奉仕ではなく、

深い愛と感謝、尊敬、言葉にならない哀しみと別れ、そして永遠を信じる静かな覚悟を込めた祈りの行為だったのではないかと感じます。

どうして彼女がスパイクナードを選んだのか。

それはこの香りが人の心の深い場所に触れ、“心を癒し、清め、祝福する”という特別な力を持っていると信じていたからだと思います。

痛みや迷いすらも包み込み、静かに癒す力を持っていると知っていたから。

大切な人に、最後に届けたかった香り。

死を超えてなお届く想いを、スパイクナードの香りに託したのだと思います。

私は、そしてマイエジプトジャパンは、この“本物”のスパイクナードを、

その背景にある大自然の恵みと、祈りの記憶とともに、

現代を生きる人々の手に、心を込めて届けていきたいと願っています。

その一滴が、あなたの心に触れ、言葉を超えた祈りとなりますように。

あなたの心の深いところに、優しく灯りますように。

私は、スパイクナードに敬意を払い、祈りを込める者の一人でしかありません。

しかし香りやオイルをただ「表現」するのではなく、

自らの在り方を通して、聖油の本質と真実を伝える存在でありたいと願っています。

スパイクナードの一滴に、マグダラのマリアの献身を重ね、

ボトルに光を透かしてその色を讃え、

ブータンというヒマラヤの大地と祈りの香りを自然と深い敬意のもと捧げたいです。

言葉の力で香りを運び、

視覚の美しさで祈りを形にしたい。

時代を超えて、「聖油の物語」を紡ぎ続けたい。

香りの巡礼の様に。

 

 ー スパイクナードが、ここへ届くまで ー

ずっと私は、本物のブータン産スパイクナードを再び探していました。

深く静かなその香りに、透き通るような美しいグリーンに、どうしてももう一度出会いたかったのです。

長い間、見つからずにいた聖油スパイクナードのオイル。

けれど、願いは巡り、祈りは道をつくるのかもしれません。

あるとき、その香りは思いがけないルートで私のもとへ届きました。

ブータンの高地、標高の高い山の奥で、野生に近い状態で自生するスパイクナード。

その根から採れるオイルはとても希少で、

人の手で簡単に得られるものではありません。

その大切な香りが、ブータンからインドを経て、

遠くオマーンの地まで運ばれ、

さまざまな人の手と祈りに支えられて、ようやく私のもとへ届いたのです。

いま、こうして皆さまのもとへこの聖油をお届けできること。

それは、ただの流通や偶然ではなく、

ひとつの祈りが、時を越えて結ばれた奇跡のような巡り合わせだと感じています。

この一滴には、

ヒマラヤの風が吹き抜ける山々の静けさと、

見えないところで手を差し伸べてくれた人々のぬくもりが、ぎゅっと詰まっています。

そして今、その香りはあなたのもとへ辿りつきます。

スパイクナードのひと雫が、あなたにそっと寄り添い、

言葉を超えた“何か”を、やさしく思い出させてくれますように。

 

 

 

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