デーツ(ナツメヤシ)の木
日本でも最近はよく食べられるようになったデーツ(ナツメヤシ)。
日本ではソースの原料にも使われてて、ヴィーガンのお菓子の甘さを出すときにも使ったりしますよね。
エジプト人が大好きで、とってもヘルシーで、イスラム教の「コーラン」にも出てくるし、ラマダンの断食中は特に夜に皆さん食べられます。旧約聖書にも登場するようですね。
そんなデーツ、私が暮らすカルナックの庭にもめちゃめちゃ育ってます。
9月下旬から10月初旬が収穫期みたいで、ちょうどデーツを取る作業をしてました(役目はもちろん男性達ね)。実を綺麗に並べて乾燥させるのは女性達。
この少し乾燥したものも、よく乾燥したものも、めちゃくちゃ美味しい。今まで買っていたスーパーのナツメヤシとはレベルが違う!!
デーツを採ってしばらく乾燥させて家で食べきれない分は、お菓子やおやつがなかなか買えないような家庭の子供に配ってまわります。
自然に落ちてしまった分は、近所の羊さん達が食べたり。
ナツメヤシって雄と雌があって、雌にしか実がならなようですね。知りませんでした、、、汗。
同じ木がたくさんあるのに、実がなっていないものとなっている木があって。質問するまで知らなかったです。。。
そしてね、雄の木は男性の「精力剤」みたいな役目をしてくれると古くから伝えられてるそうで(この辺りだけかもですが)。種みたいなのがいっぱい出てくるんですよ、葉っぱを解体したら。その種みたいなものを砂漠のパワフルな蜂蜜と混ぜて男性は食べると、とーーっても元気になるのだとか 笑。ものすごく真っ黒な種が入ってるからびっくり。この種と砂漠の蜂蜜を混ぜるとき、コーランを唱えてました。元気が出ない男性は、これを食べるといいと言ってましたが、私が試せないのが残念!!
そしてもっとびっくりしたのが!!ナツメヤシのこの部分を使って、椅子が出来上がってきたこと 笑。
いきなり庭にドーンって置かれてて。
乾燥すると、もっと青みが薄くなり素敵なカラーになるのだとか。長椅子です。長持ちするらしい。
ものすごく私が喜んじゃったから、次はテーブルまで出来上がってきました 爆。また無造作に置かれてた。
座り心地が悪いので、近くの方に長椅子用のクッションを作ってもらうことに。また出来上がったら、それも写真を載せますね。
昔はきっと家具をこうやって作ったり、雨風をしのぐ屋根のようなものを作ったりしてたのだろうなと、、、想像してしまいました。
実を収穫して来年に備えるだけではなく、家具まで作れるナツメヤシ。ますます大好きになりましたね。そしてこういう技を普通に、近所のおっちゃん達が持って作れることにも感動。
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ルクソール市のカルナック。ここには華やかなものやことは何も無いのですが、日々の中でナイル川の景色をはじめ、夕陽、月、太陽、自然の豊かさや、信仰深いイスラム教徒の人々の優しさに触れさせてもらってます。
小さな手漕ぎの舟に乗ったおじさんが(近所)ナイル川でいつも釣りをしているのですが、いつも全然釣れてない。。。釣れてないのをソフィアに見られているのが恥ずかしいと、近所で言ってたそう 笑。
隣の家の牛は暑いとナイル川でよく泳いでるし、羊は脱走して子供達が追いかけ回したり、鶏もたまに庭に乱入してきたり、猫も勝手に家にいたりしますが。平和な気持ちになります。
10月中旬になり、一気に過ごしやすい気候になりました。日中は30度くらいまだありますが、湿度がないので朝晩はひんやりするくらい。
ぜひ、カルナックに遊びに来てくださいね。ベストシーズンは、10月中旬から4月の上旬かな。
次の2024年のラマダン始まるのが3月だから、今回はベストシーズンは始まるまでの3月上旬かなって私は思います。ラマダン終わってから4月中旬に入ってしまうともう暑すぎるでしょう、ルクソールは。そう思うと、ルクソールの心地よく過ごせるベストシーズンって短いですね。
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